店長は何かたまごを思わせる雰囲気の人で、
柔らかくあたしの話を聞いてくれた。

デリヘルの仕組みは簡単で、お客さんが入れば
そこまで行き、何分コースか聞く。

「レミちゃん源氏名何にするー?」

『椿で』


先に言っておく。この源氏名は全く定着しなかった。

多分社長が覚える気ないんだろーな…と後から思った。


次の日から働く事になった。

デリヘルの仕組みは簡単だ。

新宿のホテルに呼ばれて、フロントに部屋の番号を言う。

そのまま部屋へと向かう。

お客は中年男だった。

『何分コースにしますかー?』

「60分で」

社長に電話する。

『60分で入りまーす』



良かったチェンジとか言われたらどうしようかと思った良かったお客さんついたよ


息を吐いて、タバコを吸っていいかどうか聞いて、火をつけた。


一緒にシャワーを浴びて、体を洗ってあげて、ベッドに横になった。


「デリヘルはじめて?新人だって聞いたけど」

『はい。今日入りました』


客はそのまま上になり、あたしの体を楽しんでいた。


目を瞑って喘いでいると、違和感があって目を開ける。


客がそのまま挿入していた。

『え?本番はちょっと…』

「いいじゃん大丈夫だよ」


仕事の始まりとしては、最低だった。援交の時だって、ゴムはつけてたのに…。


しかも、そのまま中に出しやがった。


『『最悪…』』


シャワーでしっかり中を洗ったけど、不安で仕方なかった。


新人だからって舐められた。


お金を受け取って、社長の車に向かう。


『はい。1,5です』

「じゃあレイちゃんの分\7000ね」


ちなみにこれは相当安い。

はぁ?とか思った。

ていうか店長名前!

もういいや…次はなめられないようにしよう。


そう思いながら、次の仕事場へ向かった。