「2ヶ月半ってやめてたの?」

『初めてやったら漬けにされて、パクられたの』

あんなに辛くて怖かった事をさらっと言った。

シャブは平常心を失わせる。

「まじで?!
俺も捕まったことあるけどさー…
やめられないね」


『あの感覚が』

「忘れられない…だろ?」


『うん』

あたしは苦笑して、腕を差し出した。

血管だけ取ってもらって、自分でゆっくり押してみた。


体中にたぎる興奮感。

まるで急に体内の血が増えたよう。

引くと一瞬息が止まるような冷たい感覚。

「針傾けるなよ」


その注意に気をつけながら、何度かピストンを楽しんで打ち込んだ。


ポンプを洗い、腕を押さえる。


あたしはユウにまとわりつき、下から見上げた。

長髪は好きで、髪を撫でられながらキスするのは最高で、
そのままもつれるように、ベッドに倒された。