売人はそろそろ行く時間らしく
「俺よりデカい奴呼んでやるよ」

と誰かに電話しながら言った。

帰り際、もう一発打ってくれて

売人は帰った。


それから来る人がどんな人なんだろーと考えながら、
誰にも電話せず、とっくに帰るはずの時間も過ぎていることに気づいた。

『まずい…』

つかさや母親や色んな人から連絡が入っていたけど、

とりあえず電源を切った。


その時のあたしには
全て面倒だった。


どれだけ待ったか覚えてないけど、長髪細身の男性が入ってきた。