シャブが打てると言うだけで心拍数は上がった。

売人とホテルの一室に入り、腕を差し出した。


「前どんぐらい打ってた?」

『メモリ3くらいまで』
「そうか。てかお前震えてんぞ」

『早く欲しくて』


針を刺されると胸が高鳴った。
つぅーとポンプの中に入る赤い血液。

思わず溜め息が出る。

売人がゆっくりとポンプを押す。

心臓が熱くなった気がして、あの感覚が蘇った。

『もっかい引いて』

「何だお前、ポン中か?」

『うん…』

蘇った感覚の中でポンプを洗い、打った部分を押さえた。

「キメセク好きかお前?」


『好き…』


そのままベッドに移動した。