他にも調査官と言う人が話を聞きにきた気がする。

まあ検察か弁護側かと聞かれたら、
あたしは検察側だと思う。

<犯罪を犯した少年にとって最良の審判を行う為の調査>


というらしいが、あたしはそんなの信じてない。

これが審判(大人でいう判決ね)に関わると思うと怖くて話せなかった。

『『今回は見逃して…今回は見逃して…』』

そんな風に常に願った。

家族にも
「レイは必ず帰ってこれるから大丈夫!私達、家族がついてるよ!」

そう手紙や面会で励まされた。

そうなれるように、
いかに鑑別所生活をきちんとするかだった。


弁護士もつけれたけれど、国選弁護士はやる気のなさそうなおっさんだったから、
やめた。



1ヶ月半くらい、鑑別所にはいた。


審判の日が



来た。