その間、スクールは一ヶ月単位で休学する事が出来たのでそうした。

入院の目的は、摂食障害を治療し食事を摂れるようになること。


要は、体重がある程度増えればすぐに退院できるって事。

不味い病院食はあまり食べる気がしなかったけれど、それでも少しずつ食べた。

リュウも母と一緒に病院に来てくれた。


リュウと一緒にヴィレバン行ったり、プリクラ撮ったり。
外泊では、リュウの家に泊まりに行って騒いで騒いで
気絶するように抱き合って眠った。

愛している人の腕の中で眠られる幸せ。
人があったかいて事、ずっと当たり前だと思ってた。

一ヶ月で体重を戻し、あたしは退院し復学した。

JNA2級は入院中に、病院から通ったけれど筆記だけ受かり、落ちた。


スクールに行くのが、気が重くなった。

今まで同じラインに立っていた皆にあたしは出遅れた。
ただでさえ、手の震えが酷くて上手くできない。
何時も自分に劣等感が付きまとった。

リュウがあたしを必要としてくれることが生きる意味だった。

男に必要とされなくちゃ生きていけない。

あたしはそういう女だ。