私物を確認し、私服に着替え家庭裁判所に向かった。

両親に挟まれて座り、審判が始まった。

裁判官は女だった。


『『この糞ビッチになんであたしの人生左右されなきゃいけねーんだ』』

心の中でそんな悪態をついた。




「医療少年院送致後、一般少年院送致」


涙が止まらなかった。
あたしの人生は終わった。
少年院。

とうとう、薬中人生も最終地点へと堕落した。


母は泣きながら、父は苦虫を噛み潰したような顔をして
あたしとは別の扉から退出していった。


まともに歩けない視界不良の道を、鑑別所の先生に支えられながら、鑑別所へとあたしは帰った。