声をふさがれて何も言葉がでなかった、、。
私は一目でその写真の青年が勇だとわかった。
その写真には一人の青年が写っていた。
彼は現地の子供を抱きかかえていた、、。
その青年はとても綺麗な目をしていた。
とても綺麗な唇で微笑んでいた、、、。
その子供を優しく抱きかかえていた青年は間違いなく勇だった。
力強い腕、肩、力強い瞳。
その子供は安心して彼に身を委ねていた、、、。
涙が零れ落ちそうになった。
どうして?どうして神様はこんなに美しい青年から、、、。
この美しさを奪ってしまったの?
神様を本気で憎いと思った。
私は口を押さえて泣いた。
勇がハシゴを降りてくる気配さえ感じなかった。
「美鈴ちゃん!」
 その私の姿を見た勇は驚き私の名前を呼んだ。
 私は涙を止めることなく、左手で口を押さえたまま勇の方を振り返った。
「これ、勇君でしょ?」
「うん、わかった・・・?」
「もちろん、、、。どうして、、、。」
 勇が苦い表情を見せた。
「ごめん、だから見せたくなかったんだ、、。」
 勇はとっさにアルバムを閉じようとした。
「だめ、、、。」
 私はアルバムの上にうつぶせになった、、。
「神様はひどいよ、、、。」