夏のはじめごろ…

3時間目の
体育の授業の時だった。

"いくよ〜!!"

"せーのっ"

"パーンッ∑バシッ"



今日の授業はバレーで
運動神経があまり
よくない私は
やっぱりケガを
してしまうわけで…



"せーのっ"
その掛け声とともに
相手チームからサーブが
とんできた!!

"ななぁ〜"

"なな来たよ〜っ"


『…∑は、は〜いっ』
そう叫びながらボールが
地面に落ちる間際、
そこにむかって飛び込んだ私…




___


"ドタドタッ∑"

みんなの足音が聞こえた。


"なな大丈夫〜!!?"
"ななぁっっ"
"だ、誰か保健室に∑"



一瞬何が起きたのか
分からなかった_


『いったぁぁ〜∑』
「ななっ!大丈夫なの?」



だんだん自分の
おかされた状況に
気がついた私…

『…わぁ』

ふと膝を見てみると
真っ赤な血が
体育館の床と
肌の摩擦で
したたり落ちていた。



"おいっ保健委員のやつ
長谷川を保健室に連れて
行ってやれぇ。"


体育教師の真山が叫んだ。



「…はい!」