――――・・・

「ね…ねえ…ここ?」

「あぁ…。」


う…
とてもあたしが入れるような家じゃない。


目の前には大きな門。
警備員が十数人見える。
門の奥には、これが家!?!?
国会議事堂みたい…
噴水に、華麗な庭…
あたしの家がもしも隣にあったら物置にしか見えない…
いや、それ以下かもしれない。


「無理…!!無理無理無理!!!!入れない…」

「なんでだよ?」

「ここは、あたしの入れるような場所じゃないよ…ごめん!別れましょう!」

「馬鹿か!」


おでこをデコピンされた…
痛いし。