「あはは」 「な…なんだよ?」 急に笑い出した泰葉に、先生は目を見開いて驚いている。 「先生は…いつでも、先生だなって思って」 「いつでも…あ!!」 思い出したかのように、先生が叫んだ。 「…悪い」 「いえ…それより、早く迎えに行かなきゃいけないですね」 「え…」 「えっ…て、警察署まで生徒を迎えに行くんですよね?」 「あぁ…」 「みんな、待ってますよ?」 泰葉は立ち上がり、歩きにくそうにドアまで向かう。 「ちょ…」 グイッと、泰葉の腕をひっぱり引き止めた。