私たちは抱き締め合ったまま、お互いの存在を確かめた。 学校の外にいるときは、私たちは先生でも生徒でもない。 高橋一樹という一人の男と、妹尾泰葉という一人の女。 周りがどんな目で見ようとも、私たちが愛し合っている事実から逃げない。