繋がる糸



不意に視界に入った
 一枚の写真 ―――


まだ幼い私が
父に抱えられ、
顔をクシャクシャにして
笑っている。



「ふふぅっ...」


自然に笑みが溢れた。




なぜこんな所に
落ちているのだろう...




写真が落ちていたのは
父の仕事場でもある
書斎部屋の前の廊下