次の日あたしは少しテンション下がり気味で目を覚ました。夜中は父親のことで頭がいっぱいで・・・いや、違う・・・。修という名前らしき男の子に言われたあの・・・。
[うざい。だから、消えろ。]という言葉がずっと・・・ずっとずっと頭から消えなくて2時間しか寝れなかったんだ・・・。
「あぁ~・・・。眠い・・・。」
「あっ、百季おはよ。飯作ったから食えよ。」
健斗はあたしより早く起きていたらしく、すでに朝ごはんを食べていた。
「う・・・うん・・・。」
健斗がいることに少々違和感を感じながら席に着く。
「どした?・・・元気ないな。顔が・・・引きつってる。」
「べ・・・別に・・・。朝はこんな感じだよ・・・。」
あたしの少し片言な返事を聞いて[そう?]と少し疑って健斗はあたしを覗くように見てきた。


あたしがご飯を食べ終わったころ、優雅が眠そうな目を擦りながら階段を下りてきた。[おはよう。]と健斗と声を合わせて一緒に優雅に挨拶をした。
「ん・・・健斗兄ちゃん。姉ちゃん・・・、おはよ・・・。」
「今日部活休みなの?」
こんな時間に起きてきた優雅に問う。
「今日はなんか、体がだるかったから休ませてもらったんだ・・・。」
「大丈夫か?無理して学校行かなくてもいいんだぞ。俺が電話するから。」
次は健斗が優雅に問う。
「ん・・・。じゃあ、休むね・・・。」
「あぁ。なぁ、熱もあるんじゃないか?百季!」
あたしはいきなり名前を呼ばれてビクッとしたが、すぐに呼ばれた理由がわかった。あたしは優雅のおでこに手を寄せた。
「熱い・・・。熱あるよ・・・これ・・・。」
「だからだるかったんだぁ・・・。」
優雅はそう言うと床にへたれこんでしまった。
「百季はもう支度しろ。優雅は俺に任せろ。」
[うん。]とうなずいた後、あたしは制服に着替えて学校に向かった。