甘酸っぱい彼


昼休み。みんなあたしを避けるから一人中庭で石に座ってぼんやり過ごしてた。すると・・・

ドサッ・・・

「きゃあッ・・・!!
 なっ・・・なんなの・・・?」

「ひゃひゃひゃ。
 ごめんなー!つい手が滑っちゃってー。」

「でもアイツにはあれがお似合いだろ。
 社会のクズなんだから。」

「そうそう。
 ヤリマンだもんなー。」

「まじで最低だよな。
 龍之介がかわいそー。」

あたしの上にごみを落としていった男子たちは走ってどこかへ行ってしまった。

「・・・うっ・・・ふぇ・・・。」

臭い・・・。臭いよぉ・・・。あたしは神様に誓ってでもそんなことしてないのに・・・。勢いよくあたしの額に涙がこぼれ落ちる。でも、これでは終わらなかった。



またある日、あたしは朝登校してくると・・・

「なにこれ・・・。」

そこには死ねとか消えろと書いてあるあたしの机があった。

「誰・・・こんなことしたの・・・。」

クラスの中ではみんなコソコソと笑っている。