甘酸っぱい彼

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中学２年の３学期。いつものように学校に登校し教室に入ると教室の雰囲気がいつもと違った。みんながあたしを見てる。
「みんな、おはよ。・・・どーかしたの？」
あたしは仲のいいグループの友達に挨拶をした。でもみんな何も言わずにあたしから離れていった。

これって・・・ドラマとかでよくある・・・。見たことある・・・。

あたしは不思議に思いながら教科書を机に入れていると親友の愛が教室に入って来た。
「あーっ、愛。おはよ！！」
「百季・・・。おはよ・・・。」
愛も周りのクラスメイトと同じ感じだった。嫌な予感がした。でもあたしは何もした覚えがなかった。愛はためらいながらあたしに近づくと言った。
「・・・ねぇ、百季。・・・龍之介君と付き合ってるのに他の男と寝たって本当？」
「えっ、あたし、そんなことしてないよ？　・・・てか、ヤったことないし。」
「嘘ッ。みんな知ってるよ？すごい広まってる・・・。」
「誰にそんなこと聞いたの？」
「それはッ・・・言えないの・・・！」
「どういうこと・・・？」
「もう、無理。」
愛はそう言うと走って教室から出て行ってしまった。今、目の前で起きていることが早すぎて何が何だか分からなかった。

・・・あたしが他の男とヤった・・・？　そんなことしてない。天に誓ってでも言える。

この日からだ、あたしの周りの環境が崩れていったのは・・・。