ダダダダッ

あれから15分経って、修は制服を乱してやってきた。

・・・なんで? なんであたしなんかのために・・・。

言いたくても言えなかった。あたしの首には美衣奈ちゃんの持ったナイフが突きつけられてるから。
「まじで・・・ホントだったのかよ。」
修は頭を掻きながら言った。来てくれたことが嬉しくて涙が出そう。・・・やばい、本当に涙目になってきた。
「やっぱ来た、修。」
「お前だったら本気で殺ると思ったからだよ。」
「まぁ、確かに。少し切りかけちゃったし。」
「・・・相沢を解放しろ。」
修は思いっきり美衣奈ちゃんを睨んでた。あたしの首からは何かが出てる気がして少し触ってみた。指に着いてるのは・・・血・・・。
「解放してほしい? じゃあ、条件いい?」
「・・・なんだよ。」
「あたしと付き合ってこの女を学校から、修の頭から追い払って。」
静かな時間が過ぎていく。
「・・・だ。」
「・・・え?」
「嫌だ。」
修は俯き加減で言った。
「じゃあ、殺す。・・・この女、殺してやる。ホントにいいのね?」
「殺させねぇ。・・・絶対。」
「・・・っ。死ねぇーーーー!」
美衣奈ちゃんはそう言うとあたしの斜め前にナイフを持ちあげ振り落とそうとした。

バサッ

きゃあぁあぁー!!!