「ちぇっ。 これから修を美衣奈に夢中にさせてあげるんだからっ。」
桜田は修たちの後ろ姿を見ながら言った。ふっと、東塔を見ると女の子がきょろきょろしながら歩いていた。
「あの子かな・・・。相沢百季・・・。絶対あの子だわ。」
桜田は追いかけるように百季を見つめて呟いた。
「修をストーカーしたかいがあった・・・。修は・・・、渡さない・・・。」
桜田はそう言うと学校を去って行った。