「そ・・・そんな事が・・・。」
「ええ。だから、向井秀太が自分の好きになった人物といるといつも諦めてきてたのよ。修ちゃんは。」
あたしはそれを聞いて胸が苦しくなった。誤解を解いて楽にしてあげたい。
「祐介っ!・・・今、修はどこいるかな?」
あたしは大きな声で祐介に問う。
「どこでしょうね・・・? 探してみる?」
「うんっ。探すよ。」
そしてあたしと祐介は図書室を出ると二手に分かれて探し始めた。