言いたくなかった。 でも、気づいてたんだね。 私は右腕につけた、リストバンドを外す。 そして、れんにみせる。 深い傷跡に、紋章がついている。 特別な歌を歌ってたれん。 私はそれに巻き込まれてしまった。 どうにか、歌には歌をと対抗した結果、この傷だけですんだ。 「やっぱり、かな……。いたんだね」 「うん。私はれんの屋敷に行った事があるのよ。お父様と……。本当は、私の婚約者はれんだったの……」 私がそう言うと、れんが驚いていた。 そうだよね。