「でもさ、かな、寂しそうだよ」


れんが立ち止まり、言う。


寂しそう……。


そうかもしれない。


笑顔を作っているだけで、それは全て嘘にすぎない。


どれだけ、願っても嘘以外何にもならない……。


「かな?」


私の顔を覗き込むれん。


その顔は、遊園地でみた、寂しそうな顔。


どういう時、れんはこんな顔をするのかな?


あの時は、どうして寂しそうな顔をしてたのかな?


なんで、れんは寂しそうなの?