「ゆっくり、答えを出せばいいのですよ。あせらず、確実な答えを」


「でも、わからないかもしれないじゃない!」


「大丈夫です、お嬢様ならきっと」


遼の笑顔。


私の心に光がさして行く。


さっきまで、嫌だとおもっていたのに、今では‥…。


「れん、追いかけなくちゃ!」


「さぁ、行ってきてください。待っていますから」


「うん! ありがとう! 」


私はそう言って、部屋を飛び出した。


私は吹っ切れた。