「大丈夫です。ご安心を。すべて、私におまかせください。今日はお嬢様は自由です」


遼が微笑んでいる。


「無理。幸せに慕ってると、戻れなくなる」


「そうか、じゃあ、話だけ聞いて退散するとしようかな」


れんが言う。


「話、聞かなきゃ帰ってくれないの?」


「うん。過去のお話はどっちでもいいけど、昨日、俺と別れた後、何があったか話して」


れんの顔が迫る。


嫌。


「わかった。話すわ」


私は、そう言ってから、昨日あったことを話した。


れんは真剣に聞いてる。


私は、とっても不愉快だった。