そして、部屋に戻った。 遼が部屋を暖めておいてくれたみたい。 暖かい。 「遼、ありがとう」 「お嬢様の声が聞こえたら、必ず助けに行きます」 遼。 「お嬢様、今日はおやすみください」 「そうね……」 明日は休み。 一日あけば、きっと、気分もやすまるわよね。 大丈夫。 「じゃ、おやすみ」 「おやすみなさい、お嬢様」