だから、もう、いいでしょ? お願い、許して。 誰か、助けて……。 暗いのは、嫌だ。 ガチャッ! 鍵のあく音。 「お嬢様、大丈夫ですか?」 「遼! 助けてくれてありがとう! 怖かったわ」 明かり。 明るい。 よかった。 「体、震えてますね。お部屋に戻りましょう」 「うん」