観覧車の列は長い。 疲れてきた。 体も、頭も、心も……。 どうにか、楽しい事を考えて、笑顔をつくってきた。 でも、その気力も、後少ししか残ってない。 このままじゃ、ボロがでる。 そんな事になったら、嫌でも話さなきゃいけなくなる……。 私の"秘密"を……。 「大丈夫? お嬢様」 れんの心配そうな声。 「大丈夫ですぅー!!」 私は笑顔で言った。