しっまた。


ついつい、考えごとをしてしまった。


暗い顔してたって……。


どうしよう。


何も、悟られてませんように!


「ホントにどうしたのお嬢様?」


「な、何でもない」


れんの顔が迫ってきた。


近い。


顔が凄く近いです。


「ホントに?」


私はれんを突き飛ばしながら言った。


「ホントだもん」