その後、私はお化けが出る度、れんにしがみついていた。 「れん、早く、出たい」 私はこんな弱音まで、はいていた。 「もう少しだよ、頑張って」 れんの優しい声が今は凄く心地良く聞こえる。 もしかして、私はれんに惚れてるの? でも、そんなはず無いはず……。 というより、あっちゃいけない! 「お嬢様、何考えてるの?」 れんが出口を目の前にして聞いてくる。 「答えないと、進まないよ」 言うと、思いました。