「お嬢様、せっかくなら、腕組もう?」


「なっ/// ダメ! 手、繋ぐのだって、ほ、ほんとは嫌なんだから!」


「早く、中に入ってください!」


スタッフの叫ぶ声。


私はれんに手を引かれ、中に入った。


中はもちろん真っ暗。


怖い……。


暗い……。


お化け、嫌。


暗いのは、もっと嫌。


「……れん、腕組むの、許す……」


私は言ってから後悔した。