「そんな事、ダメに決まってるじゃない! 婚約者がいるの……」


「かな、婚約者の事が好きなの?」


れんが私によってくる。


「そんなわけないでしょ!」


笑みを浮かべるれん。


「じゃあ、なんで婚約者にこだわるの? それに、右腕に、必ず何かつけてるのはなんで?」


なんで、こいつ、こんなに観察力がいいんだ?


ありえない……。


それに、言う訳にもいかない。


「そんな事、教える分けないでしょ!」


「言うと思った。その内、聞けるの楽しみにしてるから。じゃ、行こっか。皆まってる」