次の日。


どうせ、皆遅刻してくるだろうと思いながらも、三十分前に屋敷を出た。


徒歩五分ぐらいにあるのにも、かかわらず。


でも、図書館について、早く出てよかったと思った。


遅刻マンのれんが、もうそこにいたからである。


なぜ!?


いつも、遅いくせに、なぜですか!?


「なんでだろうね? おはよう、お嬢様」


「なっ! なに、言ってるの?」


あいつ、私の心読んだの?


「かんだよ~。早く来たのは、お嬢様の唇を頂くためさ!」


意味、不明です!!