「そうか。あと、れんとは、好きにするとよい」


「ありがとう!! お父様!!」


私はそう言って、お父様に抱きついた。


お父様、凄く恥ずかしそうにしてる。


優しいお父様。


今までは、少し魔法にかかってたんだね。


「かな、楽しんでこいよ」


「うん! ありがとう!」


私はそう言って、部屋をあとにした。


屋敷を出ようとしたところで、声をかけられた。


「かな。一緒に行こう」


「れん! 何で、ここに?」