「言いたい、事が、あるんです、春音さん」
「なぁに?」
「すみま、せんでした。俺、春音さんのことを、傷つけて、しまいました。それ、に……かなの事も……」
「れん君。気にしなくていいのよ。もう、大丈夫。私は元気だわ。それに、かなちゃんもきっと、大丈夫よ。ねぇ?」
「うん。私は大丈夫だから。もう、気にしないで! れんは、何にも悪くない」
れんが泣いてる。
私は始めて見た。
れんの泣き顔を……。
お母様は、れんを抱きしめていた。
「大丈夫よ、れん君。今まで、頑張ったわね」
「ありがとう。お母様」
メニュー
メニュー
この作品の感想を3つまで選択できます。
読み込み中…