れんの顔は暗い。


「でも、今、二人が歌った歌うで、私は救われたわ。とても、暖かい歌。二人の気持ちが凄く、伝わってきたわ」


お母様にも、歌が届いたんだね。


私はれんを見る。


顔色が凄く悪かった。


「れん!! 大丈夫?」


私はフラつく足で、れんに近づく。


「ハァハァ……」


荒い息を繰り返すれん。


「れん君、大丈夫?」


お母様もれんにかけよる。


他の人はその場で見つめていた。