皆、優しい顔をしていた。


かいもりんも、皆も……。


学園中の皆も……。


もちろん、私達も……。


「れん、たくさん思い出せたね」


「そうだね、でも、誰が俺等の記憶をいじったんだろう?」


「それは、私よ!」


いきなり聞こえた、この部屋にいる人以外の声。


でも、この声、聞いたことある?


そして、私は扉の方へ目を向ける。


私は驚いた。


そこには、ずっと眠っていた、お母様がいた。