「朝が好きだからだよ」 れんが微笑む。 「な、んで……わ、かるの、よ……」 かすれた声。 でも、少し声が出るようになった。 「かなの事なら、何でもわかるよ」 そう言って、ニコッと笑った。 私もそれにつられて笑った。 「れ、ん……?」 「なに?」 「わた、しのこ、と……すき?」 声が途切れる。 でも、一番聞きたかった事を聞けた。