片翼の天使






ーーーーーー‥





キスの雨ーー‥




ちゅっちゅっと音を立てながら、



唇から始まり‥


耳‥


首筋‥


鎖骨‥


ブラウスの上から胸‥


内ももへと降りていく。




「‥これで全部か?」



あーー‥

もしかして‥



あの男達に触られたとこーー‥?



「ーー‥ん」



ちょっと恥ずかしかったの。



でも‥


安心したの。



「魅」



再び立ち上がった蒼さんは、ぎゅっと痛いくらいに私を抱き寄せた。



それが心地よくて‥


少し苦しかったけど、恐る恐る蒼さんの背中に、私も腕をまわした。



どちらからともなく始まったキスーー‥



音を立ててする軽いキスから、だんだんと深くなっていくーー‥



苦しくって


息が続かなくって



でも、


離れたくなくて、必死でついていった。




ガクガクと次第に脚に力が入らなくなって、崩れ落ちそうになっても。


蒼さんは、私が座り込まない様にしっかり腰を支えていてくれた。




そしてまた


深く

長く

何度も角度を変えて



唇を合わせるーー‥




ーーーーーーーー‥





キスに夢中になっていた私達は、


その様子をそっとドアの向こうで聞いていた気配に、



そして



密かにその場を去った悲しげな足音に‥




気付かなかったんだーーーー‥。