ーーーーーー‥
ふと瞼をあけると
蒼さんの綺麗な顔が目の前にあって、びっくりした!
近いっ!!
ーー‥綺麗な寝顔。
一筋の涙の跡がある。
泣いてるのーー‥?
蒼さんの腕をそっとどかして、周りを見た。
リビングでみんな寝てる‥。
拓弥さんや優花まで。
少し可笑しくなって、お腹を押さえながら声を殺して笑った。
「笑えんじゃん」
「おはよ」って言いながら、ふわっと笑って私の頭を撫でるのは蒼さん。
「ごめん‥なさい」
とにかく謝らなきゃと思った。
みんなで心配してくれたみたいだし、
何より、走ったみたいだったの‥。
汗の匂いがする。
そんな事を考えてる私に気づいたのか、
私の頭をめいっぱいぐしゃぐしゃにすると‥
「風呂入ってくるわ」
ってお風呂場へ向かい始める蒼さん。
私も顔を洗いたかったから、何も考えずについていった。
「何?一緒に入んの?」
ーーーー‥
、ー‥っ!!
「俺は構わねぇけど」
って口の端を意地悪くあげて言う蒼さんに、少しだけ
ドキン
って胸が鳴ったんだ。