嫌な胸騒ぎがしたんだ。
今日は友達とケーキを食べに行くらしいアイツ。
春の空が
蒼から橙へそして
紫から紺へ変わっても帰って来ないアイツ。
「そーおっ!魅と居られないからってイライラすんなー」
テンションの高いコウがうるさい。殴りたい。
「コウ!蒼を煽んな」
「そーだよ。僕らにくんじゃん」
余計にイラつく双子。
「蒼、心配なら魅ちゃんに電話してみたら?」
そう言って、タクが俺の携帯を放り投げる。
ーーーー‥ん?
どうやら、
アイツのケー番もアドレスも知らないのは
俺だけ‥だったみたいで。
「「「だぁっははははははははははははははひはははははははっ」」」
イラ‥
イライラ‥
「「教えてやろっか?」」
と腹を抱えて爆笑する双子に、
「あはは、お前も意外と奥手なんだなぁ」
と、頭を撫でるコウ。
こいつ‥無駄に身長が高いからキライだ!!
タクまで地味に笑ってやがるっ
その時
RRRRRRーー‥
タクの携帯が鳴った。
俺の嫌な予感は、
よく当たるんだ。