「その“声”がいけないんだよねぇ」
ニタニタ気持ち悪く笑う、前の男。
ヤダ‥
コナイデーー‥
コワイコワイコワイコワイーー‥
「可愛いねぇ。震えちゃってんの?大丈夫だって」
男の手がするっとブラウスの中に入り、ゆっくりと体を撫で回した。
一方の手は、だんだんと上へ。もう一方は下へと這いずり回る。
タスケテ‥
そんな想いが廻ったって、助けてくれる人なんかいないのに。
蒼、さん
フリーズした頭に浮かんだのは、蒼さんの顔。
そして
次々に浮かぶ、王子様たちと2人の友達の顔。
あぁ‥
もうあの人達を求めてはいけないのに。
足を縛っていたものが外され、スカートがスカートの意味をなさなくなった。
男の手が脚を行ったり来たり撫でる。
キモチガワルイ‥
「コイツ鳴かねぇな?」
「おらっ鳴けよ!」
触れた手にも、この人たちの匂いにも、その声にすら吐き気がする。
また‥あの時のようになるだけ。
優花と出会う前に戻るだけ。
お父さんにされてた時のように、我慢すれば良いだけのこと。
涙も枯れた。
友達なんていない。
居場所なんてあるわけもない。
唯一ワタシを護ってくれたお母さん。
私が嫌いだった?
私を疎ましく思った?
私は‥大好きだったよ?
……ごめんね。
ニタニタ気持ち悪く笑う、前の男。
ヤダ‥
コナイデーー‥
コワイコワイコワイコワイーー‥
「可愛いねぇ。震えちゃってんの?大丈夫だって」
男の手がするっとブラウスの中に入り、ゆっくりと体を撫で回した。
一方の手は、だんだんと上へ。もう一方は下へと這いずり回る。
タスケテ‥
そんな想いが廻ったって、助けてくれる人なんかいないのに。
蒼、さん
フリーズした頭に浮かんだのは、蒼さんの顔。
そして
次々に浮かぶ、王子様たちと2人の友達の顔。
あぁ‥
もうあの人達を求めてはいけないのに。
足を縛っていたものが外され、スカートがスカートの意味をなさなくなった。
男の手が脚を行ったり来たり撫でる。
キモチガワルイ‥
「コイツ鳴かねぇな?」
「おらっ鳴けよ!」
触れた手にも、この人たちの匂いにも、その声にすら吐き気がする。
また‥あの時のようになるだけ。
優花と出会う前に戻るだけ。
お父さんにされてた時のように、我慢すれば良いだけのこと。
涙も枯れた。
友達なんていない。
居場所なんてあるわけもない。
唯一ワタシを護ってくれたお母さん。
私が嫌いだった?
私を疎ましく思った?
私は‥大好きだったよ?
……ごめんね。

