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『誰のために唄ってるの?』




お母さんのために




『どうして唄うの?』




お母さんが飛んでくるから




『そんなに悲しそうに唄わないで』





どんなにどんなに唄っても



お母さんは飛んでこない




飛んでこないんだ





「ーー‥ひっく‥っもうっ‥っくーー‥お母さんっには‥会えないー‥っの?」



『うん‥』



「うぇっ‥ひっく‥ひっく……
う゛わ゛ーーーんっ
うわー‥っ」




『いっぱい泣いて。泣いて泣いて泣ききったらーー‥



いつか、ぼくのためにうたってね‥』





『いつか‥こーー‥たーーー‥をー‥‥くからーー‥


キ‥のかーー‥はぼくがあー‥るー‥



ーーーーー‥







忘‥ないで‥』