生徒会長の権限を使って、魅ちゃんの保護者を調べた。


一緒に住むことになった訳だし、挨拶と報告は必要だと思って。


まずは電話をして、それから菓子折り持って会いにいく予定で‥




だけどーー‥




電話に出た魅ちゃんの母方の伯父様は、とても冷たい声で



『やっとあの黒猫から離れられる』



そう言ったんだ。




ーー‥っ




魅ちゃんがどうして、ときどきあんな瞳をするのか。

魅ちゃんがどうして、人を見抜くのか。


解ったような気がした。



ーー‥俺は


俺は、魅ちゃんの側にいたいと心から思った。




心から‥?




はは‥

俺に心なんかあったのか?




出会ってまだたった2日しか経っていないのに、


君は俺を変えていく




この、胸のあたりでうずうずした感覚がなんなのかわからないけれど。




ただ側に居たくて

側に居て欲しくて



キスをした‥






~~~~~‥♪




あぁ‥唄ってる。

蒼が唄ってる‥


蒼は君を待っていたんだ。


ずっと‥ずっと。



蒼がずっと待っていた子が君だなんて。



なんだろう。


すごく、



胸が痛いんだ‥