ぴーーーーんぽーん



ふふふっ
タメが長いよ?

すぐに指を離してください。



「はーい」



ドアと開けると、キラキラした5人が笑顔で揃っていた。


家、東側の玄関だからかなぁ?

5人の後ろから光が射してるよーー‥



「おっはよー魅」



抱きついてきたのはコウくん。スキンシップが激しいです‥。


あ‥あのちゅーとか‥。



「コウっ魅ちゃんが困ってるだろ」



前にもそんなセリフ聞いたな。



「「魅、運ぶ荷物は?」」



おじゃましまーすって言いながら、先に奥へ入っていく双子と生徒会長。


蒼さんは‥

恐い顔で睨んでた。



ひゃぁ‥

お手伝いさせちゃって悪かったかな?



「コウっ魅ちゃん離して荷物運ぶから。魅ちゃんこれ、運んでいいやつ?」



1人だったし、必要もなかったから‥家具はほとんどない。


持って行くのは、

大きめの旅行鞄とダンボール2つ。

私用のバッグが3つだけ。


1人1つ持ったら積み込み完了なわけだ。



重そうな物は、先に入った4人が持ってってくれて、

私と蒼さんが来た時は、軽そうなポーチと、少し大きめの銀のバッグしか残っていなかった。



その時ふと、蒼さんが銀色のバッグをつかんだのが見えてーー‥




「それはダメーっ!!」



柄にもなく大きな声を出したもんから、みんなびっくりして部屋に戻ってきた。



「「どしたっ!!」」

「魅っ!!」

「魅ちゃんっ?」



中でも1番びっくりしてたのは蒼さんで‥


なんか急に恥ずかしくなってしまった私は、顔を真っ赤にしながら俯いた。