時は次の日。

土曜日の10時5分前。

あと5分で、彼ら5王子が家に来る。



昨日あれからーー‥



ーーーーーー‥






「そうしろ」

「おぉいーねー」

「どうする?魅ちゃん」




突然の提案に
あぅあぅなる私。



「「魅?お願いっ!」」



う゛~‥

だって、お部屋だって‥



「部屋ならあるよ?」



うわっ!やっぱ生徒会長はエスパーだっ



「俺と」

「僕の間が」

「「空室だよ?」」



双子の間?

なぜそこを空室にする?



「魅」



コウくんに捕まってた私は、クンっと腕を引かれて、ぽすっと蒼さんの腕の中に入った。



うぁ……

初めて名前、呼ばれたぁ‥。



どくんどくんと胸がうるさい‥


ってか、私の名前‥知ってたんだ。




「ここに住め」



ほぇ?



「ここに居ろ」




求められたコトが嬉しかった。

私の居場所は“ココ”だよって言ってくれているようで‥



気が付いたら



「うん」



って返事をしてたんだ。