片翼の天使




『ごちそうさまでした』


ふふ、終令も一緒なんだ。


みんなもう食べ終わってたのに、私が終わるまで待っててくれたみたいで。



「ごめんねっ待っててもらっちゃって」



と私が申し訳なさいっぱいで言うと、



「気にすんなって。美味かったし」

「そっ魅がいると楽しいし」



と双子。


みんなでおっきな食洗機に食器を入れて、スイッチを押す。


おぉ、ハイテクだぁ!



「魅ちゃん、時間ヘーキ?」



生徒会長の声にふと携帯の時計を見ると


20時50分


結構 長居しちゃったな。



もちろん家には誰もいないから平気なんだけど、

迷惑‥だよね?






「あっじゃ、そろそろ‥」





ーーーーーー‥








「泊まってけ」







そう言ったのは蒼さん。

この呼び方で‥良いのかな?そいや自己紹介してないな。


すると突然、後ろからホールドされた。



「泊まってってよ~。夜通しトランプしよ?」



と、上から声を降らせるコウくん。


トランプ楽しそ‥



困惑しながら生徒会長を見ると‥



「魅ちゃんさえよければ、泊まってってくれると俺も嬉しいな」



ふんわりと綺麗に笑いかけた。


やっぱ綺麗な人だなぁ‥



「魅、家の人に電話して‥」

「日曜日までここに居てよ」



と柔らかく笑う双子。


う‥



「私、1人暮らしだから‥あの‥」



ここに居たいって言おうと思ったの。

そしたら‥



「「なんだ。じゃ、一緒に住んじゃえよっ」」



ーーーー‥へ?