片翼の天使

3人でリビングまで降りて行くと、

コウくんがまた私の手を引いて自分の膝へ私を横向に座らせ、腰をホールドした。




‥ほぇ?



なんか‥みんなの視線が痛い‥てか恐いんですが?



「コウ!飯!!」



そう言い放ったのは海斗。


うぁ~‥イライラ絶好調って感じだ。

関わるのをよそう。


きっと、この空気を作ったであろう原因、コウくんが口を開いた。


……私に。



「魅~?俺、今日ご飯当番なんだぁ。一緒に作ろう?」



そんな人懐っこい笑顔で言われたら断れないわけで‥



「ん。良いけど‥」

「やった!魅は何が食べたい?」

「ん?みんなは何食べたいの?」



「魅!」って答えたコウくんを、海斗と颯斗が一発ずつ殴って、3年生'sはすごい恐い目で睨んでる。





ここん家、恐いよぅ‥。