片翼の天使

やっと頭がついてきて、すごい勢いで理解した。


キス‥されてた?


顔が真っ赤になるのを感じながら

私は口を両手で押さえて、ソファの肘掛けまで後ずさる。



「わる‥かった。早まったかも」



髪の毛をいじいじしながら、悲しそうな瞳で私を見る彼。



胸がギューッて締め付けられて、苦しかった。




この感じ‥なんだろ?




また頭がフリーズに入ろうとした時、コンコンとドアから音がして、開いた。



「蒼、話は終わった?」



入ってきた生徒会長は、私たちを交互に見て……


「蒼?」



と、笑顔で首を傾げた。


恐かった‥。