ゴンっ!!


はぅっ!!



「……ゆめ?」



目の前にはキレイに澄んだ蒼い空。


もう桜の花も散り、
葉が青々と繁っている。


緑色のフェンスに囲まれた、このちょいと広めの空間は、学校の屋上。


日当たりの良い灰色のコンクリートで眠っていた私は、どうやらそこの赤いベンチから落ちたらしい。



「たんこぶ発見‥」



‥華の高校1年生にもなってたんこぶって……


自分で自分に苦笑してると、


校舎に繋がる唯一の黄色い扉が開いた。