ーーゃん


ーーーちゃんっ



「みぃちゃんっ!」




「っふぁ?」




あの時

聞き入りすぎて動けなかった私。


お昼休みになったから、ご飯食べようって優花と柚子が迎えに来てくれたんだ。




あいや。


正確には、5時間目の数学の小テストの為に?



「みぃちゃん怒ってる?昨日 勝手に帰ったコト」

「ごめんねっみぃっ、
ほらっ今日は雨降らないみたいだから、ケーキ!ケーキ食べに行こっか」

「あ、なになに~?柚子も行くー!」

「ケーキ行くーっ」



えへへっと笑いながら返事をすると、

「可愛いやつめ」
「やぁっと喋ったぁ」

と頭をうりうりしてくる2人。


ふふっ友達って良いよね。

そんなことを思いながらニヤニヤしていたその時、




ギャーーーっっっ!!!!!!




いきなり、耳をつんざくように響いた声。

女の子達のその悲鳴にも似た黄色い歓声が、廊下に広がる。



耳の良い私は、頭がふらふらする~‥



「大丈夫?みぃ」

「ん。なんとか‥」



騒ぎの中枢を見てきた柚子が帰ってきた。



「ゆーちゃんっみぃちゃんっ、すっごぉいよっ」



柚子が元々赤いほっぺを更に赤くして、瞳をキラキラさせながら報告してくれた。



む?なんだろ?
真っ赤な柚子、かわいーなぁ。

りんごとゆずの合体で‥サラダなら美味しいかな?


とかぐるぐる考えてた私。




黄色い悲鳴が近づいてくる‥