片翼の天使





でも--‥でもね、

間に合わなかったの。


私を助けてくれた大恩人で、大親友のみぃちゃんの最期に‥間に合わなかったの。


ごめんね。
ごめんね。
ごめんね。


私、何の力にもなれなかった。

何の言葉をかけてあげることも出来なかった。


だって、だって、あの日
普通に笑いながらお話してたじゃない。


みぃちゃん
みぃちゃん‥
みぃちゃん--っ



溢れる涙は、枯渇という言葉を知らなくて。


蒼さんとみぃちゃんの子が、あまりにも穏やかな顔をしているから。

美しい二重奏であの歌を唄うから‥。



私、泣いてばっかり。



ねぇ‥みぃちゃん。

みぃちゃんは、幸せだった?

私は幸せだよっ。

みぃちゃんに逢えて、
良かった。





でも--‥


わたあめみたいなみぃちゃんは、もう‥居ない。




「柚子‥」



顔からハンカチを離すと、ゆーちゃんが私の前に正座してた。



「ゆーちゃぁーんっ」



私は、ゆーちゃんの顔を見るなり、また大泣きし始めたんだ。



「あの子は、笑ってたよ。幸せそうに‥笑ってた」



ゆーちゃんは、ゆっくり、ゆっくり、みぃちゃんの最期の姿を話してくれた。



みぃちゃん、笑ってたって。

流星群が迎えに来たって。





みぃちゃん--‥





ありがとう。

次に生まれ変わったら、今度は、私がみぃちゃんを護るナイトになるから。


だから、また親友になろう?





『柚子は柚子でしょ?』




これが、私とみぃちゃんの軌跡。



ありがとう、みぃちゃん。


ずっとずっと、親友なんだからねっ!!






----‥おわり。